糖尿病

このページでは、インスリン不足による代謝疾患の糖尿病について引き起こす原因や症状、他の病気との関連性などを説明し、予防策をご紹介します。

糖尿病の原因と症状について

糖尿病は、インスリンが足りないためにブドウ糖がうまく使われず、血液中にとどまっている状態です。

インスリンは体内で唯一、臓器に糖を取り込み、血糖を下げる働きをするホルモン。インスリンが不足すると、血糖値が高いままになってしまうのです。

糖尿病には、3つの種類があります。

インスリンを作る細胞が壊される(1型糖尿病)

1型糖尿病は、すい臓の細胞から作られるインスリンが、何かの要因で破壊されてしまい、分泌されなくなります。子供や若者がなりやすく、症状としては、急に尿が増えたりのどが渇いたりといったものが目立ちます。

インスリンの分泌が減少する、または働きが悪くなる(2型糖尿病)

2型糖尿病は、インスリンが分泌されにくくなったり、血糖を下げる働きが弱まったりしている状態です。通常は中高年に起こるのですが、近年は若者にも増えてきています。日本人はインスリン分泌が弱い人が多く、それに体質、生活習慣の乱れや加齢などが合わさって発症するため「生活習慣病」と呼ばれることも。「メタボリックシンドローム」の内臓脂肪がたまった状態でも、発症しやすくなります。症状として、頻尿やのどの渇き、倦怠感が見られますが、2型糖尿病の場合は、自覚症状が比較的薄いようです。

遺伝子異常、薬剤や病気によるもの(特定の原因によるその他の糖尿病)

その他の糖尿病は、先天的な遺伝子に異常があり、インスリンが作られない人や、他の病気の発症や使用する薬によって糖尿病の症状が出てしまうことです。原因が明確で、1型と2型どちらにも当てはまらないものが分類されます。症状は頻尿やのどの渇き、倦怠感などで、他の糖尿病と同じです。

生活習慣による糖尿病が心筋梗塞を招く

3つのタイプのうち、生活習慣と関連する糖尿病は「2型糖尿病」です。初期段階ではあまり自覚症状がなく、次第に倦怠感体重減少頻尿などの自覚症状が見られるようになることが挙げられます。

しかし、2型糖尿病は自覚症状が出始めると、初期よりも悪化していることがあります。合併症を起こしやすくなってしまうため、要注意です。

血糖値が高くなると、血管内膜にコレステロールを含んだプラークという塊ができやすくなります。その結果、弾力性があった血管が固くなってしまい、血液をうまく送り出せずに心臓に負担がかかるのです。コレステロール値は高くなくても、プラークができやすくなると、動脈硬化を起こす可能性が高くなります。プラークで狭くなった血管が詰まることで、臓器が正常に機能しなくなり、心筋梗塞などの疾患を引き起こすのです。

悪化するまで自覚症状がほとんどないため、発覚しにくい糖尿病。早期発見には、定期的な検査が不可欠です。初期なら運動・食事療法でも改善できるため、肥満の人は特に注意しましょう。

東北厚生年金病院の調査では、心筋梗塞の患者の約3分の1が糖尿病を患っているという結果が出ています。アメリカの調査でも、糖尿病患者の約70%が心筋梗塞などの合併症で亡くなっています。糖尿病は、生命に関わるリスクが高い合併症を引き起こすのです。

糖尿病の合併症・心筋梗塞を詳しく知りたい方はコチラ>>

糖尿病を予防する方法とは

糖尿病の予防策として有効なのは、運動食事制限です。

日常的に身体を動かす

運動をすると、筋肉を動かすエネルギーとしてブドウ糖が消費され、血糖値が下がります。通勤時に一駅前で降りてウォーキングをしたり、エレベーターではなく階段を使ったりするなど、まずは小さなことから始めてみるのがおすすめです。

食習慣を見直す

必要以上の脂肪を摂ると、インスリンを分泌する「すい臓」に大きな負荷がかかります。脂っこいものやファーストフード、甘いものなどを控えるようにしましょう。

 

生活習慣の乱れによる2型糖尿病は、日々の食生活や運動で予防できるものです。意識して、生活習慣を変えるだけで、病気を遠ざけることができます。

もし、あなたが運動不足で、毎日間食をしたり、脂っこいものが好きだったりするなら要注意。知らないうちに、メタボリックシンドロームや、糖尿病への一歩を踏み出しているかもしれません。将来、大きな病気にならないよう、今のうちに改善しておきましょう。

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