脂質異常症

このページでは、放置してはいけない脂質異常症について、原因や予防法、心筋梗塞との関連性をまとめています。

脂質異常症とは?

脂質異常症とは、血液中の悪玉(LDL)コレステロール中性脂肪(トリグリセライド)が多すぎたり、逆に善玉(HDL)コレステロールが少なかったりする病気のことです。

そもそも、脂肪は私たちの体の機能を保つ大切な働きを担っているため、通常は体に害を与えるものではありません。しかし、ある原因でバランスが崩れて体の働きがうまくいかなくなってしまうと、脂質異常症を引き起こしてしまいます。

脂質異常症を放っておくと、動脈硬化を進行させ、やがては心筋梗塞を発症することになってしまうのです。

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それではなぜ、脂質異常症になってしまうのか、原因を見ていきましょう。

原因①食べすぎ・お酒の飲みすぎによる肥満

肥満は、脂質異常症の最大の原因です。とくに、お腹周りに脂肪が多い「内臓脂肪型肥満」と診断された方は、悪玉コレステロール値や中性脂肪値が高く、善玉コレステロール値が低い傾向があり、脂質異常症の一歩手前だと言えます。

内臓脂肪型肥満と診断された多くの方が、動物性脂肪や甘いものの摂りすぎ、お酒の飲み過ぎだと言われています。

肉の脂身や乳製品など、動物性脂肪に多く含まれる、飽和脂肪酸は血液中の悪玉コレステロール値を上昇させます。砂糖たっぷりの甘いお菓子やジュースは、中性脂肪値を上昇させる食品で、善玉コレステロール値を下げてしまうのです。

飲酒も、適量であれば善玉コレステロールを増やしますが、飲みすぎてしまうと、血液中の中性脂肪値を上昇させてしまうため、とても危険です。

原因②運動量減少によるエネルギー消費不足

公共の交通機関や技術革新により、社会環境がますます便利になっている世の中ですが、その一方で、運動不足を引き起こしているとも考えられています。

毎日、ある程度の運動をしている健康的な状態であれば、コレステロールが消費されているため、体内のコレステロール量は一定に保たれます。

しかし、運動不足によって、コレステロールが使いきれず余ってしまった場合、肝臓で中性脂肪に変えられ、血液中を通って皮下や内臓周辺に貯蔵されます。運動不足が続くことで、必要以上に中性脂肪が増えると、肥満になってしまうのです。

また、血液中の中性脂肪値が高いと血液の粘度が高まり、ドロドロの状態になってしまいます。そうすると血管が詰まるだけでなく、血管内壁の細胞を傷つけ、動脈硬化を引き起こす可能性も。

喫煙の習慣がある

健康を気にするうえで、よく「禁煙しましょう」と言われています。

脂質異常症の原因の1つにも、喫煙が挙げられます。喫煙することで、遊離脂肪酸(中性脂肪のもと)が増えたり、善玉コレステロール値が下がるため動脈硬化が進んだりするのです。

内臓脂肪型肥満であり、運動不足だと感じているのであれば、一刻も早く禁煙しましょう。

脂質異常症は、とくに症状が見られないため、気づきにくいのが特徴です。しかし、症状が進むと動脈硬化が起こり、心筋梗塞を発症して生命を脅かします

肥満の方は、痩せている方よりもリスクが高いため、とても危険です。原因に思い当たる方は、一度検査を受けることをおすすめします。

脂質異常症を予防する方法とは?

  • 食生活の改善
  • 適度な運動
  • 禁煙

脂質異常症のほとんどの場合、コレステロールの過剰摂取や運動不足といった悪習慣が、深く関係しています。食生活の改善や運動を取り入れるなど、すぐできることから始めて、生活習慣の改善に努めましょう。

また、脂質の値を適正な数値に調節することによって、動脈硬化や心筋梗塞といった合併症を予防できることがわかっています。コレステロール値や中性脂肪値などは、メタボ健診の要チェック項目なので、受診した際には数値を確認してみてください。

バランスの悪い生活習慣が、脂質異常症、そして心筋梗塞の発症へとカウントダウンを進めています。脳卒中、糖尿病といった合併症を引き起こす可能性も、決して忘れてはいけません。

もし、脂質異常症と診断された場合は、症状の有無にかかわらず、担当医師との相談のうえ、食事・睡眠・運動などの見直しに取り組みましょう。バランスの良い生活習慣が、脂質異常症を改善する一番の近道です。

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