女性/30代後半

心筋梗塞は、高齢者に多い病気だと思っていませんか?自分には関係ない、と思っている若い年代の人は要注意。働き盛りの30代といった若い年代の人が、心筋梗塞を発症する可能性は大いにあります。ここでは、実際に30代で心筋梗塞を発症した女性の体験談をご紹介しましょう。

実際に発症した女性(30代後半)の体験談

【推測できる要因】

不明

心筋梗塞というと、私より、ずっと上の年代の人が発症する病気というイメージがありました。まだ若い著名人が心筋梗塞を発症したというニュースを耳にしてはいましたが、どうにも自分自身とは結びつけられず…。

そんな私が、まさか30代で心筋梗塞を発症するとは夢にも思わなかったため、今こうして生きていることが奇跡のように感じられます。

あれは、単身赴任中の主人が久しぶりに帰省し、はりきって晩御飯の支度をしていた時の出来事です。左胸の辺りに、これまで経験した覚えのない痛みが襲ってきました。

不安になり、リビングで休んでいた主人に伝えたところ「晩御飯の支度はいいから、とりあえず、横になって休んでいたら?」とのこと。救急車を呼ぼうかとも言われたのですが、さすがにそれはちょっと…と思い、横になって休ませてもらいました。その後のことは、まったく覚えていません。

主人が言うには、横になってすぐ、顔から血の気が引き青ざめていたそうです。脈もなく、心停止しているとわかり、すぐに119番へ。救急車が到着するまでの間、主人がずっと心臓マッサージをしてくれていたそうです。「こっちのほうが生きた心地がしなかったよ」と、今でもよく口にしています。

近くの大学病院に救急搬送され、担当した救命医の先生によれば「脳に硬直が見られる」とのこと。これはかなり危ない状態で、もし助かったとしても、脳死や植物状態になる可能性が非常に高いと説明があったそうです。

私はよく主人に「植物状態になってまで生きたくない」と口にしていました。そんな私が「植物人間になるかもしれない」という説明を、主人はどんな気持ちで聞いていたのでしょうか。考えただけで胸が痛みます。

薬で眠りながら、低体温療法を受けていた私の意識が戻ったのは、土曜に倒れてから3日後の火曜日でした。

主人の姿が見え、私に何かを話しかけているのはわかるのですが、その言葉がうまく聞き取れません。何とか首を横に振ったら、主人が泣きながらまた語りかけてきました。ですが、それも聞き取れずに、どうすればいいのかと私まで思わず泣き出してしまう始末。

その後、担当医の先生から大きな声で話しかけられて、ようやく言葉が届きました。主人も同じように大きな声で話しかけてくれ、やっと意思疎通が取れた時の主人の安心した顔を、今も覚えています。あとで聞いたところ、私の記憶がなくなったのかと思ったそうです。

それからは意識もハッキリし、体中につけられていた管も外されました。木曜日にはICUから一般病棟へ移れるまでに回復し、担当医の先生によれば、あれだけの症状でこの回復は奇跡だそうです。

もし、あの時主人が帰省していなければ…と考えると、主人には感謝してもしきれません。命の恩人である主人ですが、私の両親から聞いたところ「自分が隣にいながら申し訳ない」と電話口で泣き崩れていたそうです。

今回の出来事で、主人や小学生の息子、両親には大変心配をかけてしまいました。心筋梗塞を発症した原因は、まだわかっていません。私のように肥満体ではなく、酒や煙草も嗜まない若い年代の女性が発症するのは非常にまれだそうです。しかし、担当医によれば急性心筋梗塞は誰にでも起こり得る病気とのこと。

今回の心筋梗塞発症は、私たち家族にとって、悲しくつらい出来事になりました。それでも、私自身や家族の健康を見つめ直す良い機会になったとも考えています。

生活習慣や食生活を見直すことで健康への意識が高まり、定期的に健診や検査を受けるようになりました。たくさん流した涙の分、これからは家族そろって、笑顔あふれる健康な日々を送りたいと思っています。

以前の私のように、心筋梗塞を自分とは関係ない病気だと思っている若い年代の人は多いでしょう。ですが、心筋梗塞はある日突然やって来ます。それは、あなたや大切な人の命を奪ってしまうかもしれません。その時に、どれだけ後悔しても遅いのです。

心筋梗塞は食生活を見直したり、定期的に健診や検査を受けたりすることも、予防につながります。「いつか」ではなく今日から、大切な人のために予防を心がけてみてはいかがでしょうか。

管理人のまとめ

30代で心筋梗塞を発症した体験談を読んで「心筋梗塞」=高齢者というイメージが覆された人も多いでしょう。

「もしかしたら自分も…」と怖くなった人は、その「不安」を自分の生活を見直す「チャンス」に変えてみませんか?

心筋梗塞には、生活習慣病が大きく関わっています。働き盛りの30代は仕事第一で運動不足になり、食生活も乱れがち。生活習慣の乱れによる肥満高血圧は血栓ができやすく、動脈硬化を起こす原因の一つです。

心筋梗塞を発症してしまうと、どれだけ回復しても元の健康な心臓に戻ることはできません。あなたが心臓を守れるかどうかは、普段の予防や対策にかかっています。

「自分はまだ若いから大丈夫」とは思わず、定期的な健診や検査を受け、血栓の早期発見へつなげましょう。

突然起こる!血管の異常収縮について詳しく見るならコチラ>>

心筋梗塞の検査方法をチェックするならコチラ>>