血液検査

血液検査でわかること

「今のところ自覚症状はないが、心配だから」と心臓に関する検査を行う場合、その内容には血液検査も含まれます。とは言え血液検査自体からは、心筋梗塞の予兆を確認することはできません。

しかし動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞の原因となるコレステロール値の上昇が起きていれば、注意を促されることになります。

また急性心筋梗塞の場合は、血液内の成分数値が異常を呈すため、原因や発生時期などの確認に役立ってくれるでしょう。

心筋梗塞の検査でチェックする項目

コレステロール

コレステロールは体内にある脂質の一種で、本来、細胞膜の材料であり、血管を強化するために役立ちます。しかし増えすぎると血管に溜まって血流を阻害し、動脈硬化の原因となってしまいます。 そのため血液検査の際は、総コレステロール値をチェックします。

  • HDLコレステロール…善玉コレステロール。全身からコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあり、動脈硬化の予防に役立つ。
  • LDLコレステロール…悪玉コレステロール。肝臓からコレステロールを全身に運ぶが、多すぎると血管に溜まる。

上記のふたつを「総コレステロール値」として、検査結果の判別に役立てます。

また食事によって得られる「中性脂肪」も、血中で増えすぎると動脈硬化の原因となるため、併せてチェックすることになるでしょう。

発症時に確認できる項目

すでに急性心筋梗塞が発生している場合、血液内の数値に異常が出ています。検査の際は、血中内の成分値に注目していきます。以下にその一例を紹介します。

  • CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)…心臓をはじめ、筋肉の中にある酵素。異常があると血中に流れ出すため、高い数値を示す。
  • CK(クレアチンキナーゼ)…こちらも筋細胞に存在する酵素。心筋壊死を反映する。
  • トロポニンT/I…心筋細胞に存在するたんぱく質。心筋梗塞発生時に緩やかな上昇を示す。
  • H-FABP…心筋細胞質に存在する小分子たんぱく。心筋が傷害を受けると血中に流出する。

血液検査で異常があったら

血液検査でコレステロール値に異常がある場合は、医師の指導を受けることになります。とは言え、胸痛などの自覚症状が発生していない場合、心筋梗塞発生の可能性までは明言できません。このため、その他の検査の併用や生活習慣の改善が指導されていくことになると思います。

規則正しい生活や、運動が推奨されるのはもちろんですが、最も気を付けなければならないのは、食生活です。肉食はできるだけ控え、魚や野菜から血液をサラサラにする成分を積極的に摂取していくことが必要となるでしょう。