CT検査・冠動脈造影検査

CT検査でわかること

ctX線を使用して身体の断面を撮影する、CT検査。各部位の状態を正確に把握するために、非常に有用な検査法です。

この検査を心臓に適用する場合は、主に冠動脈の状態を確認する目的があります。冠動脈とは心臓に血液を送る血管ですから、その状態を確かめることはとても重要。その結果は心筋梗塞の発見に、大いに貢献してくれます。

以前は心臓カテーテルという検査法が主流でしたが、侵襲性が高いため、まれに傷が付くなどの事故が発生することがありました。CT検査はより安全性の高い方法として、おすすめできます。以下にそのメリット・デメリットを見ていきましょう。

★メリット…

  • 安全で、短時間に広範囲をチェックできる。
  • 入院の必要がない。

★デメリット…

  • 造影剤アレルギーや、腎機能障害のある人には適用できない。
  • 造影剤の副作用や放射線被爆の可能性が、ゼロではない。
  • 冠動脈の石灰化が進んでいる場合、検査の精度が落ちる。

やはり低侵襲かつ、手軽に受けられる施術であることは、大きな魅力ですね。

CT検査で使う薬の種類

心臓CTには、以下の薬剤が用いられます。

★造影剤
撮影の際、冠動脈をくっきりと映し出すために使用されます。上記のデメリットにもあるように、造影剤(ヨード系)アレルギーのある方には、検査自体が適用できません。また糖尿病治療のために服用している薬との併用ができない場合もあるため、検査前に確認が必要です。

★β遮断薬
心臓のCT検査は、脈拍が早い状態だと、うまく撮影できません。そのため脈拍数の多い人には、こちらの薬が使用されます。一時的に脈拍数を下げる効果が期待できますが、効果が現れるまでには、1時間程度を要します。

★血管膨張剤
良好な検査結果を得るために、心臓の血管を拡張させる薬も使用されます。こちらはスプレー式です。緑内障や前立腺肥大の治療薬との併用ができないため、検査前に確認が必要です。

検査の流れとかかる時間

心臓CT検査の所要時間は、約15分程度と非常に短くなっています。以下にその流れを見ていきましょう、

  • 点滴の管を入れる。
  • 心臓の動きを確認しながら検査を行う。10秒程度の息止め練習を行う。
  • 造影剤を用いた、撮影本番。
  • 終了

「痛みがあるのでは…」と不安を感じる人がいるかと思いますが、1の工程も含め、強い痛みはないと考えて大丈夫。麻酔の必要もありません。またほとんどの病院が、日帰り検査として心臓CTを実施していますので、入院する必要もありません。

検査の費用

身体の各部位に適用されているCT検査は、患者の病状を正確に把握するために非常に有用です。「でも大掛かりな設備が必要となる検査だし、費用がすごくかかるんじゃないの…?」と不安を感じる人も多いでしょう。以下にその費用目安を紹介します。

  • 単純CT…造影剤を用いないCT検査。費用相場は20,000円(保険適用可能で、患者の負担は6,000円程度)。
  • 造影CT…造影剤を用いるCT検査。費用相場は35,000円(保険適用可能で、患者の負担は10,500円程度)。

いかがでしょうか?心臓CTの場合は造影剤が必要ですので、費用は10,000円程度ということになります。決して安くはありませんが、侵襲性が高く、入院も必要な心臓カテーテルに比べると、ずっと安全でリーズナブルな金額となっていますよ。