心電図検査

心電図でわかること

「心電図」という検査があることは知っていても、その内容について詳細を知っている人は少ないかもしれません。

そもそも心臓には、微量の活動電流が発生していることをご存知でしょうか?「洞結節」という部分で発生する電気信号が心筋に伝わることで、心臓は拡張と収縮を繰り返し、拍動しています。心臓に何らかの異常があるとリズムが乱れたり、洞結節からの電気信号が上手く伝わらなくなってしまいます。

心電図はその営みを波形として記録できる、とても有用な検査なのです。

心電図検査のやり方

心電図検査は上半身を露出した状態で仰向けになり、手首・足首・胸部などに電極を取り付けた状態で実施します。

機器から身体に電流を流すのではなく、心拍と同時に発生している微弱な電流を機器に導いていくので、痛みなどは全くありません。所用時間は約5分程度と短くなっていますよ。

心電図の読み方を知ろう

心臓の拡張と収縮に合わせ、微弱な電流が発生していることは上記で説明しました。心電図はこの動きを記録していきます。そこで簡単に、心電図の読み方を紹介しましょう。

  • P波…小さなドーム状の波
  • Q波…次にくるR波の前の、小さな下向きの波)
  • R波…尖った高さのある波
  • S波…R波の後の、小さな下向きの波)
  • T波…やや大きめのドーム状の波

心臓の拡張と収縮が心電図に表されているのを確認すると、上記4つの波を繰り返していることがわかるはずです。

具体的な動きとしては、洞結節から発生した電流がP波、心臓の収縮がQRS波、心臓の弛緩(拡張)がT波となります。

心筋梗塞を予想する波形の変化

上記で紹介した心電図の読み方は、動作が正常に行われている場合に発生する規則的な動きです。しかし心筋梗塞患者の心電図には、異常が現れています。その一例を紹介しましょう。

  • ST波の上昇…急性心筋梗塞の可能性有。
  • 異常Q波…R波並みに、下向きに尖っている。急性心筋梗塞の発症から数時間後や、1年後以降の患者の心電図に見られる。
  • T波逆転…緩やかに上向いているはずのT波が、下向いている。急性心筋梗塞の発症から数日~数週間後の患者の心電図に見られる。

特にST波の上昇は、心筋梗塞の早期発見に役立つこともあるようです。

健康診断で心電図異常が出たら

特に心臓への不安がなく過ごしていたとしても、健康診断の心電図検査に異常が出て「要再検査」と指導されることがあります。

心電図の異常は、必ずしも心筋梗塞だけに繋がるというわけではないので、必要以上にあわてなくても大丈夫。とは言え、原因はきちんと突き止めなくてはなりません。

心電図に関する再検査は、心臓内科・循環器内科・循環器科の病院へ依頼することになります。放置せず、心電図、レントゲン、血液検査などの基本的な診察を受けるようにして下さい。