このカテゴリーでは、心筋梗塞や狭心症、不整脈を予防するためにはどのようなことに注意すべきか、項目ごとに説明していきます。
心筋梗塞のリスクは、加齢により高まる傾向が強く、高齢になればなるほど再発や突然死の可能性も出てくるというのが避けられない事実です。しかし、30代や40代でも安心はしていられません。10代の若者が致死性不整脈で命を落とす、ということもあるからです。
先日もNHKスペシャルで「血圧サージ」(血圧の高波という意味だそうです)がテーマになっていましたが、その内容はある意味恐ろしいものでした。135以下で正常血圧といわれている健康体の人が、就寝中に上が200近くまで上昇を繰り返した結果、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞を発症するというものだったからです。
加齢と共に血管は柔軟性を失いただでさえもろくなっています。そこに血圧サージが襲ってくれば、結果は火を見るより明らかともいえます。高血圧の人は狭心症や脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞など致死性の高い重篤な疾病のリスクも高いですから、循環器系の疾病を予防するためにはまず、血管と血液の質を改善しなければなりません。
その意味でも喫煙、過度な飲酒、バランスの悪い食事、暴飲暴食、ストレス、睡眠不足、運動不足といった生活習慣に見に覚えのある人は、精神的にも肉体的にもストレスが少なく健康的な生活をしている人に比べ、心筋梗塞や狭心症のリスクはかなり高いと思ってください。
心筋梗塞や狭心症、不整脈をを予防するためには、日常の生活様式や習慣を見直すことから始める必要があります。おそらく毎年の健康診断でも生活指導を受けてうんざりしているかもしれませんが、家族を残して突然死、などということになりたくなければ、予防のための努力をなにかひとつくらいは実行すべきでしょう。
以下のページでは、生活習慣と食生活に分けて、どのようなことに気をつければ心筋梗塞や狭心症の予防ができるのか、ページごとにまとめてみました。
生活習慣が乱れがちな人が多い現代。普段何気なくやっていることが、じつは心筋梗塞の原因になっているかもしれません。
心筋梗塞や狭心症、不整脈を起こしやすい生活習慣と改善策についてまとめました。
いくら、生活習慣に気を付けていても、運動しなければ体はだんだんと弱っていきます。
体が弱って代謝が下がると、心臓の働きも鈍くなってしまい、心筋梗塞や狭心症が再発しやすくなってしまいます。心臓を適度に稼動させるためにも、日ごろから簡単な運動を心がけましょう。
こちらでは、心臓の働きをサポートする運動方法を紹介しています。
食事の内容が、肉類中心で脂っこい食べ物ばかりに偏っていませんか?心筋梗塞や狭心症を予防するためには、脂質・糖質・塩分は控え、栄養バランスのとれた食事をしなければなりません。
食事時間がバラバラだと体内リズムが崩れて筋肉や脳がエネルギー不足になるため、しっかり3食、同じ時間帯に食べる工夫なども必要です。
血液をサラサラにすることはもちろん、心筋梗塞や血管病の予防にも良いとされる青魚。
青魚には、DHAやEPAという不飽和脂肪酸が含まれています。また、EPAは心筋梗塞の原因となる「血管の異常収縮」を抑制することが判明しています。
DHA・EPAといった有効成分を効率的に摂るには、どの魚類がよいのか、おすすめのレシピとともにご紹介します。
心筋梗塞の予防には、発酵食品を摂ることも重要です。納豆やヨーグルトといった発酵食品には、酵素が含まれています。
老廃物を体の外に出して肌をきれいにしたり、血液をサラサラにしたりする効果があるのです。健康的な生活を送るために、普段から積極的に摂りましょう。
「野菜はあまり食べない」という人がいますよね。しかし、いろいろな疾患を防ぐためには、野菜の摂取は必要不可欠なのです。
野菜には生活習慣病を改善し、動脈硬化を防ぐ効果があります。また、摂る食材の組み合わせによっては、冷え性や肌荒れ、がんの予防なども期待できます。
高血圧の改善に役立つのが、海藻類。血圧が高いと、血管が固くなって動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞の原因を作ることに。
血圧を下げる成分と栄養素が多く含まれているので、血圧が上がってきたと感じる人は、海藻類を少しずつ摂るように心がけましょう。
いつも何となく食べている果物。実は、果物にも食物繊維やカリウムといった、有効成分が入っています。
これらの成分が動脈硬化を防ぎ、代謝を上げることで疾患の予防に。さらに、美容にも効果があるため、こまめに摂取するのがおすすめです。
いくら気を付けていても、突然やってくる発作を防ぐことは困難です。しかし、検査結果から発症の可能性を探ることができます。
ご自身が発症の危険因子を持っていないかどうか、定期的な検査で確認しておくことも予防法の1つです。
検査を受けることで、自身の健康状態がハッキリわかるので、対策もしやすいですよ。
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