心筋梗塞にまつわるウワサ、気になりませんか?心筋梗塞に関する悩みや疑問、たくさんありますよね。ここでは、気になる情報へのウソ・ホントにお答えしていきます。
A.そのような研究結果が報告されたのは、ホントです。
ヨーロッパはチーズや肉の摂取量が多く、狭心症や心筋梗塞患者が多いんです。
ところが、WHOがフランス内には亡くなった人が極端に少ないことを発見し、大量のワイン摂取が原因ではないかと調査されました。それにより、南フランス産のワインには、動脈硬化を抑える赤ワインのポリフェノール「レスベラトロール」が、ドイツ産ワインの2倍含まれることが判明しています。
今のところ、適量の摂取はよいと言われていますが、飲み過ぎは禁物ですよ。
A.ホントです。厚生労働省研究班の調査では、喫煙男性の心筋梗塞を含む虚血性心疾患リスクは、非喫煙者の3倍にもなります。
もしあなたが喫煙者であり、心筋梗塞の危険因子(生活習慣病である、親族に心筋梗塞を発症した人がいるなど)をお持ちだとします。その状態で喫煙を続けると、心筋梗塞になる確率は非常に高くなるのです。
しかし、禁煙した場合、一年で発症リスクは減少し始め、数年でタバコを吸わない人と同じ程度の危険度まで下がると言われています。
今からでも遅くはありません。少しずつ喫煙本数を減らし、禁煙を目指しましょう。
A.ホントです。心筋梗塞のリスクが20~30%高くなります。動脈の壁にコレステロールが大量につくと、血液の流れが悪化し、動脈硬化が進行します。
糖尿病の場合、タンパク質がコレステロールをくるむ「リポ蛋白」の酸化や、ブドウ糖との結合が発生。それが壁につくと「プラーク」というこぶになるので、血管は硬く、厚くなります。
糖尿病が悪くなると、糖の代謝異常で痩せるので油断しがちですが、内部で動脈の病状が進行するので注意が必要です。
A.ホントです。とはいえ「若ければ大丈夫」とは言い切れません。
発生のリスクには、高血圧・高脂血症・糖尿病・運動不足・肥満・喫煙などがあります。ストレスによって発生するケースも。
心筋梗塞は、中高年男性に限らず、いつ誰が発症してもおかしくはない心疾患です。実際に、30代のサッカー選手が、練習中に発作を起こしています。
近年では、30代のビジネスマンの心筋梗塞が増えていると言われています。もしあなたが「リスクがある」と感じているのであれば、生活習慣の改善に努めましょう。
A.ホントです。とはいっても虫歯の可能性も充分考えられます。
歯痛とあわせて、心筋梗塞の前兆と言われる症状がいくつかあるので、参考にしてみてください。
心筋梗塞が原因の歯の痛みは、本来痛くなるはずの患部とは違う範囲に、痛みを感じる「放散痛」です。
痛みの範囲を背中、肩、うで、あご、歯、頭に感じるケースもあるので、とくに心筋梗塞の発症リスクがある人は注意しましょう。
A.ホントです。最近、国立がん研究センターが、コーヒーを飲む人が心筋梗塞を起こしにくいという調査結果を出しました。生活習慣と、ガン、脳卒中、心筋梗塞などの病気との関連調査です。
飲む頻度と死亡理由との関連を分析した結果、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクが、飲まない人と比べると24%も低いことが判明しました。
コーヒーは血液を固まりにくくするため、血栓ができにくいと言えます。朝にはぜひ、モーニングコーヒーでリラックスしましょう。
A.心筋梗塞に限ったことではないのですが、ホントです。
1970~80年代、扇風機の風にあたったまま眠ってしまい、死亡したという事故が多く発生しました。
強い風を継続して浴びると大量の汗が蒸発し、気化熱により低体温症になりやすいのです。さらに、水分を失って脱水症状になると血液がドロドロになるため、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい状態に。
また、体温が下がると、寒さで血管が収縮することでも発作が誘発されます。
こうしてみると、心筋梗塞の発作を防ぐために役立つ情報や、リスクへの不安に基づく質問が多いですね。
ワインやコーヒーなどは、一昔前までは健康によくないとされてきた食品なので、驚く人も少なくなかったはず。
ほかにも、玉ねぎや青魚のように、動脈硬化や心筋梗塞の発症を防ぐ成分を含む食品は、これからも発見されていくでしょう。
心筋梗塞にまつわるウソ・ホントは数多く存在していますが、必要以上に惑わされず、不安があれば病院を受診してください。
あなたの体の異変に気づけるのは、あなた自身なのです。