心筋梗塞発症の原因とは?

このページでは、心筋梗塞発症の原因と対応策について説明していきます。

心臓の働きと心筋梗塞について

私たちが生きるうえでなくてはならない心臓は、心筋という、おおよそこぶしサイズの筋肉でできています。心臓は毎分約70回の動きで、5~6リットル前後の血液を運んでいるのです。

1日あたりで計算すると、その量は約8,000リットルにもおよび、心臓がいかに重要な役割をしているのかがわかりますね。

心筋梗塞とは、心筋に届くはずの酸素や栄養が、血流の異常で届かずに起こる病です。

ではどのような原因が、心筋梗塞の引き金となってしまうのでしょうか。以下より、詳しく見ていきましょう。

心筋梗塞の原因になり得る生活習慣

ストレス

ストレスは血圧や血糖値、コレステロール値を急上昇させ、消化器系の働きを抑制し、血栓を作りやすくしてしまいます。その結果として、心筋梗塞が引き起こされる可能性があります。

仕事などで慢性的なストレスに曝されている人は、要注意。国際研究の結果、高い社会的ストレスに曝されている人は、心筋梗塞の発生率が高いということもわかっています。その悪影響や予防法を知っておきましょう。

心筋梗塞の原因:ストレスについて>>

飲酒

過度の飲酒は万病の元、というイメージがあります。特に高血圧の原因として語られることは多いのですが、日常的な飲酒習慣のない人が一杯を口にすると、まず血圧が下がることがわかっています。

しかしほとんど毎日のようにお酒を飲み、しかも飲酒量が多いと、血圧を上げ、高血圧の原因ともなってしまいます。適量ならむしろ身体によい、お酒。どのくらいの摂取量を目安として心がければよいのでしょうか?

心筋梗塞の原因:飲酒について>>

タバコ

タバコが体に悪いとわかっている、周囲の目も厳しくなっている…、それでもタバコをやめられない、という人は数多くいます。

しかし、タバコには数多くの有害物質が含まれています。中でも血管に悪影響を与える物質には、要注意。高血圧や動脈硬化が促進されやすくなるのは、言うまでもありませんし、非喫煙者に比べ、心筋梗塞の発生率も高くなっています。

「できればやめたい」と考えている人は、ぜひこのページの内容に目を通してみてください。

心筋梗塞の原因:タバコについて>>

肥満

肥満になると、全身に酸素やエネルギーを届けるために多くの血液が必要となるため、負荷に耐えられるよう、心臓が肥大化します。

しかし血管は大きくならないので、心臓の周辺にさまざまな問題が生じるようになります。最終的に心筋梗塞などの大病を引き起こしてしまうことになるので、要注意。

肥満の基準となる数値や、太る原因についても調査していますので、体重の増加が気になっている、という人は今すぐご一読ください。

心筋梗塞の原因:肥満について>>

若くても心筋梗塞のリスクはある?

「心筋梗塞は年寄りの病気、若ければ大丈夫」と言うわけではありません。近年は若年層の発症も増加しているのです。高血圧・脂質異常症・糖尿病などとは無縁だとしても、運動や睡眠不足・肥満・喫煙・そしてストレスなどの生活習慣が、病の引き金となることもあります。

また塩分や脂肪分の多い食事を常食していると、まだ若くても動脈硬化がどんどん進んでしまいますので、決して油断はできません。

主な原因から理解する心筋梗塞

冠動脈は心筋に酸素や栄養素を送る重要な血管。

それが詰まって心筋に血液が流れなくなってしまうと、心筋細胞の壊死が始まって心筋梗塞になるのです。

心筋梗塞の原因はさまざまで、遺伝とも関連すると言われていますし、以下のような生活習慣病も危険因子です。

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 運動不足
  • 肥満
  • 喫煙

高血圧は、血管にダメージを与えるため、動脈硬化につながります。脂質異常症や糖尿病、また運動不足は、血液中の悪玉コレステロールが高まり、肥満体質に。喫煙は、タバコに含まれるニコチンが交感神経を活動的にし、血圧を上昇させます。

その結果、脳や心臓の血管が狭窄し、動脈硬化、果てには心筋梗塞を引き起こすのです。また、ストレスを含めた生活習慣自体も危険因子となり得ます。ストレスもニコチン同様、交感神経を刺激し、血圧を上げるためです。

激務に追われるような仕事をしている人や、責任を背負い込んでしまいがちな人、性格がせっかちだったり短気だったりする人は注意した方がいいかもしれません。

心筋梗塞や血管病と深く関わる生活習慣病>>

発症する前にできる予防法

普段からできる最も効果的な予防方法は、確実な水分補給と生活習慣の改善です。

摂取する飲み物を意識する

カフェインやアルコールは、脱水症状や利尿作用を引き起こしますので、なるべく避け、麦茶で水分補給するよう意識しましょう。麦茶には、血液をサラサラにする成分「アルキルピラジン」が含まれているため、起床後や食前に飲むと効果的です。

無理な運動をしない

水分のバランスを崩さないためにも、無理な運動は禁物ですが、適度な運動は必要です。ただし、夏場は脱水症状になりやすいので、注意してください。こまめな休憩と、水分補給をはさみながら行いましょう。

食生活と睡眠時間の改善

食事は栄養バランスを考えながら、塩分コレステロール値の高いものを避けましょう。

また、ストレス対策として、睡眠時間もしっかりと確保してください。

心筋梗塞は、若い方でも発症するおそれは充分にあるので、普段から意識して予防法を行う必要があります。

心筋梗塞のメカニズムとは

心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患と呼ばれる症状は、動脈硬化によって冠動脈の血流が妨げられることによって発症します。

そして冠動脈が閉塞して40分ほどすると心筋の壊死が起こり、心筋梗塞となるわけです。

心筋の壊死は心内膜側から始まり次第に心外膜側へと広がっていき、6~24時間で貫璧(かんぺき)性梗塞になります。

狭心症は、心臓自体の機能は保持されています。心筋が壊死しているわけではありません。一方、心筋梗塞は心臓そのものが機能不全を起こしているため、酸素不足により脳への障害が発生してしまうのです。

生活習慣病の危険因子に心当たりがない人でも、発症することがあります。そのため、心筋梗塞は、予備知識をしっかり持っておきたい病気の1つと言えるでしょう。

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