飲酒と心筋梗塞

アルコールが持つ働きを理解しよう

飲酒イメージ飲酒は生活習慣病の源として語られることが多く「健康には良くない」というイメージが強くなっています。特に高血圧の原因として語られることは多いのですが、日常的な飲酒習慣のない人が一杯を口にすると、まず血圧が下がり、脈が速くなり、顔も赤くなります。これはアルコールの代謝に関係している酵素の働きが弱いために起こる反応で、アセトアルデヒドという物質が血液中に増え、血管を広げるためです。

しかしほとんど毎日のようにお酒を飲み、しかも飲酒量が多いと、血圧を上げ、高血圧の原因になってしまうことがわかっています。

適度な飲酒は心筋梗塞を減らす?

適量飲酒が良い理由

上記のように、適度な飲酒は血圧を上げるのではなく、一時的に下げてくれます。 それだけでなく、アルコールには動脈硬化を防ぐ善玉コレステロールを増やす働きがあります。さらに血液を凝固しにくくしてくれるのです。つまり適度な飲酒は、血液をサラサラにするために役立ってくれるというわけです。

アメリカの研究では「全くお酒を飲まない人に比べ、適量を摂取している人の方が、心血管死のリスクは40%以上も低い」という結果も出ているのですから、驚きですね。

種類によって変わるお酒のメリット

お酒とひと口に言ってもさまざまな種類がありますが、健康面でのメリットが感じられるものについて、以下に一例を紹介していきましょう。

  • 赤ワイン…高い抗酸化作用が報告される、ポリフェノールを含んでいます。老化防止におすすめなのはもちろん、動脈硬化を予防するのにも役立ってくれます。
  • 白ワイン…殺菌力が非常に高いことで知られます。食中毒の原因となるサルモネラ菌を白ワインにつけると、10分で激減するそうです。
  • ビール…ビタミンB群をはじめ、カルシウム、カリウムなど、ミネラル類がバランスよく含まれます。

適量の定義とは

適量の飲酒は、逆に健康へのメリットも高いということがわかりました。「じゃあ、どのぐらいが適量と言えるの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。

米国がん学会の研究結果によると、1日のアルコール摂取量が60ml以上になると、全死亡リスクが高まるとのこと。これはビールだと大瓶2本、日本酒だと2合に相当します。また別の研究機関では、その半分の量(30ml)を超えないようにしたい、と定義しています。

そのリミットを測るのは難しいところですが、健康診断の結果やこれまでの飲酒量を鑑みたり、医師の指示を仰ぐなどして自分自身の適量を知り、守っていくことが大切です