チョコレートで不整脈を予防?

チョコレートと不整脈の発症リスクについて、相関性があるかも知れないというデータが、13年以上にわたる追跡調査の結果によって得られました。

チョコレートが不整脈の予防につながるのか?

デンマークにおいて、チョコレートを食べる頻度と不整脈(心房細動)の発症率に相関性があるのか、55,000人以上を対象に、13年以上かけて追跡調査が行われました。

その結果、生態学的に因果関係は解明されなかったものの、約28gのチョコレートを1ヶ月当たり1~3個食べている人では、あまりチョコレートを食べていない人と比べて、心房細動のリスクが10%ほど低いという結果が認められました。また、チョコレートを1週間に1個ずつ食べた人では17%、さらに1週間に2~6個食べている人では20%も、リスクが低下していたのです。ただし、チョコレートを“1日に1個以上”食べている成人の場合、その個数が増えたとしても、リスク低下は16%で変わらないことも分かりました。

チョコレートはかつて薬として愛飲され、また実際にポリフェノールの1種であるフラバノールなども含まれていることからも、チョコレートが健康改善に役立つ可能性は既に知られていました。その為、このデータは「チョコレートが健康に良い」という説を裏付ける証拠の一つかも知れません。

しかし、心臓や血管系の健康は、チョコレートの摂取によってだけで維持されるものでないということも、決して忘れてはいけないでしょう。事実、心臓専門医らは「日常的な運動など、健康になる為の総合的な行動が肝要だ」と述べています。また、チョコレートそのものには健康への効果があったとしても、市販のチョコレート製品には、大量の砂糖や脂肪が含まれていることがほとんどです。その為、むしろチョコレート製品を過剰に食べることで、摂取カロリーが増えて肥満になり、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病が引き起こされることも懸念されます。

チョコレートを好きな人にとって、それが不整脈の予防になるかも知れないというデータはありがたいものです。しかし、あくまでもチョコレートは治療薬としてでなく、美味しい食品の1種として、適度な量の摂取を心がけましょう。

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