心筋梗塞予防のための生活習慣

心筋梗塞を予防するためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?心筋梗塞の予防をする上で知っておきたい「避けたいこと」「心がけたいこと」をまとめました。

心筋梗塞になりやすい生活習慣

心筋梗塞になりやすい生活習慣として、まず挙げられるのが「喫煙」「塩分や脂肪分の多い食事」「肥満」「運動不足」「ストレス」「不規則な生活」「高血圧」などです。

例えば、喫煙は煙にニコチンや一酸化炭素などの化学物質が含まれています。喫煙を続けると、血管が細くなったり、血液凝固や動脈硬化を引き起こしやすくなります。また、タバコを吸うことそのものが血圧を上げてしまうため、さらに心筋梗塞のリスクが上がってしまうのです。

また、ストレスは心筋梗塞の大きな敵です。精神的・肉体的ストレスを体が感じると血中コレステロール値が上昇します。加えて、血圧の上昇、交感神経ホルモンの増加などにより血管の内側が傷つきやすくなります。ストレスをいつも感じている方は、それだけ心筋梗塞を引き起こしやすい環境にあると言えるのです。

喫煙の本数と虚血性心疾患の発症率は相関する37).一方,虚血性心疾患のリスクは禁煙後 2 年で低下し始め,10~14 年で非喫煙者と同等となる 38).わが国の喫煙率は昭和から平成にかけて,男性では激減しているが女性では横ばい傾向である.喫煙の急性心筋梗塞発症への関与が女性のほうが強いことを考慮すると 39),今後も国民的な禁煙運動の継続が必要である

出典:(PDF) 「急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)」[PDF]

心筋梗塞予防のために気をつけたい・心がけたいこと

運度をする

運動は、心筋梗塞の予防にとても効果的です。激しい運動をする必要はなく、ジョギングやウォーキング、軽い水泳など有酸素運動を週に3〜4回、30分以上行うようにするだけでも予防につながります。

メタボリックシンドロームは内臓肥満を基盤とした高血圧,脂質異常,耐糖能異常を合併した病態で,独立した心血管病発症の危険因子であり 47) ,とくにその構成因子が 増えるほどリスクが高くなるとされている. h. その他 Ni-Hon-San 研究から明らかなように,遺伝素因に加え て,生活習慣も日本人の虚血性心疾患の発症率に大きく関 与してきた 48) .わが国でも魚や多価不飽和脂肪酸の摂取量 が多いほど,虚血性心疾患の発症が少ない 49,50) .大豆に含 まれるイソフラボンも心疾患発症を減少させる 51) .運動は 虚血性心疾患のリスクをさげ,わが国でもスポーツ時間と 虚血性心疾患死のあいだに負の相関が証明されている 5

出典:(PDF) 「急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)」[PDF]

禁煙をする

言うまでもなく、心筋梗塞の大きなリスクとなる喫煙はやめましょう。

タバコは心筋梗塞以外にも、脳梗塞やがんなど命に関わる病気の大きなリスクです。健康のためにも吸わないほうが賢明です。

ストレス・疲労を溜め込まない

ストレスや疲労を溜め込んでしまうと、知らず知らずのうちに心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。適度の休憩や、リラックスできる時間を設け、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

冬場の温度差に注意する

ヒートショックという言葉をご存知でしょうか?冬場の急激な温度差が、血圧を急変させ、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。一説によれば、ヒートショックにより命を落とす人の数は、交通事故死亡者数よりも多いと推計されています。

ヒートショックを予防するために、特に冬場はお風呂場に暖房を入れて、部屋と部屋の気温差をなくしたり、急に熱いお湯に浸からずに、必ずかけ湯やシャワーを浴びて温度に体を慣らしてあげましょう。

年間の住宅内における「ヒートショック」を原因とした死者数は交通事故死者数をはるかに上回るとの推計がある 1)。「ヒートショック」とは急激な温度変化により血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす現象のことであり、冬期に暖房で暖められた居間から気温の低い脱衣室や浴室へ移動し、肌を露出した際にリスクが高くなる。このようにヒートショックは急激な温度変化により引き起こされることから、住宅内の温度差を小さくすることがリスク緩和として有効であると考えられる

出典:(PDF) 住宅の断熱性能向上と脱衣室・浴室暖房による入浴時のヒートショック緩和に関するCFD解析」2016 [PDF]

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