血管病によくあらわれる症状

血管病の症状には、主に血管が「詰まる」「膨らむ」「異常収縮」の3つの症状があります。
ここでは、各症状の特徴や、症状が引き起こす病気について、わかりやすく解説しています。

血管が「詰まる」症状とは

血管が「詰まる」とは、まさしく血管が狭くなってしまい、血液が詰まってしまうことを指します。

血管が狭くなったり、詰まってしまうのは、血液の流れが良くない時に、血液中にできる塊「血栓」が原因です。血管の膜が破れて血液が異物に触れた時、全く動かない状態の時に、血栓はできやすいと言われています。

その血栓が体内にたくさんできてしまうと、血管に溜まってしまい血管を狭くしたり、塞いでしまったりと「血管の詰まり」につながってしまうわけです。

血管を詰まらせてしまうことによって、体に血液がうまく循環できなくなってしまい、死に至るリスクの高い病気を発症させてしまう場合も考えられます。

心臓の動脈が詰まってしまえば「心筋梗塞」になってしまいますし、脳の動脈が止まれば「脳梗塞」です。その他にも、全身のリンパ管の流れが悪く、慢性的のむくみが発症している場合は「リンパ浮腫」や、脳に血液を運ぶ頸動脈が狭くなってしまうことで起こってしまう「頸動脈狭窄症」が考えられるでしょう。

血管が「膨らむ」症状とは

血管が「膨らむ」とは、心臓に戻ってくるはずの血液が戻れなくなり、その場で溜まってしまうことをいいます。

要因としては、ストレスによる血行不良が挙げられます。人はストレスを感じると、心拍数が増えてしまい、心臓が筋肉や頭に血液を送るように働いてしまいます。そうすると、血液の循環が悪くなり、手先と足先に血液が溜まりやすくなった結果、血管はだんだんと広くなって、皮膚表面では浮き出ているように見えるのです。

血管が膨らむことによって、発症してしまう病気もいくつかあります。

静動脈を通ってくるエネルギーが、血液がうまく運ばれないことで止まってしまい、皮膚にポコポコとこぶのように浮き出てしまう「下肢静脈瘤」、動脈の壁の弱い部分が拡張されて膨らむ「動脈瘤」などがあります。

膨らんだ影響で周囲の血管が圧縮されてしまい、何かしらの障害を起こす場合あるので、しっかりと注意する必要があります。膨らんだ血管は破裂してしまう可能性も。また、膨らんだ場所によって、脳や肝臓、心臓にも循環障害が起こる可能性もあるため、少しでも「体の調子がおかしい」と感じることがあるのならば、すぐにでも病院で診てもらいましょう。

血管の「異常収縮」とは

血管の異常収縮は、血管が急に痙攣をするように、異常に収縮してしまうことをいいます。

原因はまだ判明されておらず、生活習慣が良くて健康的な人でも発症する可能性があるので、注意が必要です。また、異常収縮が起こることで、心臓に酸素が運ばれにくくなってしまい、筋肉が壊死してしまう場合もあります。その状態が45分間続いてしまうと、死に至ります

異常収縮で発症することで、考えられる主な病気が「くも膜下出血」や「脳梗塞」です。くも膜下出血が治りかけてきた時に発生する合併症もあり、手足のマヒだったり、言語障害が悪化したりしてしまう可能性も。

くも膜下出血の場合、治療としては、脳の血管攣縮を抑える薬剤を投与した、症状を緩和させる処置などを行います。